歯が黒い…これって虫歯？変色する原因を解説

歯が黒くなる原因

奥歯の溝が黒くなっていたことはありませんか？虫歯かと心配になるかもしれませんが、必ずしも虫歯とは限りません。

原因1：コーヒーや紅茶などによる着色

コーヒーや紅茶、赤ワインなどによる着色汚れ（ステイン）で黒く見えることがあります。特に、奥歯の溝は歯ブラシの先が届きにくく、ステインが付着しやすい場所です。残念ながら、一度付いたステインは歯磨きでは落とすことができません。

原因2：虫歯

虫歯の時にも黒く見えることがあります。奥歯の溝にできた時は初期虫歯の段階で黒く見え、歯の平らな場所にできた虫歯は表面のエナメル質の下にある象牙質まで虫歯が進行した頃から黒く見え始めます。

虫歯の場合の症状・治療方法

初期虫歯は、歯に穴が開く一歩手前の状態で自覚症状はありません。この状態であれば、治療を施さなくても、毎日丁寧に歯磨きをすれば治るケースもあります。進行するのを防ぐためにフッ素を塗る場合もあります。

歯の表面であるエナメル質部分のみの虫歯であれば、痛みなどの自覚症状はありません。治療は、虫歯の部分を削り白色のコンポジットレジンを詰めます。麻酔も不要で1回の治療で終わります。

エナメル質の下にある象牙質まで虫歯が進行している場合は、冷たい物や甘い物でしみることがあります。治療は、虫歯の範囲が小さければ虫歯の部分を削り、白色のコンポジットレジンを詰めます。この場合は、1回の治療で終わります。範囲が大きくなると、銀歯にしなければなりません。銀歯は虫歯の部分を削ってから型を採り、型に合せて詰め物を作ります。後日、来院して詰め物をはめて治療が終わります。そのため、2回の通院が必要です。

象牙質はエナメル質より軟らかく虫歯が進行しやすい部分です。歯の黒く見える部分がごく小さな点であっても、その下で虫歯が広範囲に進行している場合があります。